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Appleのティム・クックCEOがゲイであることをカミングアウト「私はゲイであることを誇りに思う」

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Photo by Mike Deerkoski
Appleのティム・クックCEOが自らがゲイであることを表明する記事をBloombergBusinessweekに寄稿しました。詳細は以下から。

ティム・クックCEOはBloombergBusinessweek誌の11月3日号に記事を執筆。その中で自らがゲイであることをカミングアウトしています。これまでApple社内を含めた近しい人々はティム・クックさんがゲイであることを知っているが、公にするのは初めてとのこと。
以下、一部抜粋します。
私は自分の性的指向を否定したことはなかったが、これまで公にもしてこなかった。ここではっきりさせておこう。私はゲイであることを誇りに思う。そしてゲイであることは神が私に与え給うた恩寵の中で最も素晴らしいものだと考えている。
While I have never denied my sexuality, I haven’t publicly acknowledged it either, until now. So let me be clear: I’m proud to be gay, and I consider being gay among the greatest gifts God has given me.
世界は私が子供だった頃から変化した。アメリカ合衆国は(同性婚を認める)結婚平等法に向かっており、有名人が勇敢にカミングアウトすることが認識を変え、私達の文化をより寛容なものに変えることに寄与してきた。
The world has changed so much since I was a kid. America is moving toward marriage equality, and the public figures who have bravely come out have helped change perceptions and made our culture more tolerant.
私は自らを活動家だとは思わないが、どれほど他の人々の犠牲的な行為によって恩恵を得てきたかに気が付いた。AppleのCEOがゲイであると聞くことで、自分が何者であるかに折り合いをつけようともがいている人の助けになったり、孤独な思いをしている人の心を和らげたり、平等を主張して戦う人を鼓舞することができるなら、私のプライバシーを引き替えにする価値は十分にある。
I don’t consider myself an activist, but I realize how much I’ve benefited from the sacrifice of others. So if hearing that the CEO of Apple is gay can help someone struggling to come to terms with who he or she is, or bring comfort to anyone who feels alone, or inspire people to insist on their equality, then it’s worth the trade-off with my own privacy.
社会の進歩のひとつは、人間が性的指向や人種、性別などによってのみ定義づけられるものではないと理解することだ。
Part of social progress is understanding that a person is not defined only by one’s sexuality, race, or gender.
毎朝私がオフィスに到着すると、私はキング牧師とケネディ大統領の写真に迎えられる。私はこの文章を書いたことで彼らと並び称されようとは思わない。彼らの写真を見て、私は誰かのために、私のできることをどんなに小さくともやっているんだと思うことができるだけだ。私達は公正さへと至る陽の当たる道を、ひとつずつレンガを敷きながら共に舗装していく。これが私のレンガだ。
When I arrive in my office each morning, I’m greeted by framed photos of Dr. King and Robert F. Kennedy. I don’t pretend that writing this puts me in their league. All it does is allow me to look at those pictures and know that I’m doing my part, however small, to help others. We pave the sunlit path toward justice together, brick by brick. This is my brick.
日本語の全訳はBloomberg日本語版から読むことができます。
「ゲイであることを誇りに思う」-アップルのクックCEO – Bloomberg
原文へのリンクは以下から。
Tim Cook ‘I’m Proud to Be Gay’ – Businessweek
(Photo by Mike Deerkoski)

【Appleのティム・クックCEOがゲイであることをカミングアウト「私はゲイであることを誇りに思う」】を全て見る


【追記あり】日本初、渋谷区が同性カップルに「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行する条例案提出へ、世田谷区でも検討中

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Photo by Eric Wagner
日本全国に先駆けて東京都渋谷区で、同性同士をパートナーであると認める証明書を発行する条例案が提出される見込みです。詳細は以下から。

東京都渋谷区では3月の区議会に同性のカップルを「結婚に相当する関係」と認め、証明書を発行する条例案を提出することに決めました。自治体が同性カップルを結婚に相当するパートナーであると証明する制度は全国で初めてとなります。
可決されれば今年の4月1日に施行、2015年度内に証明書発行の開始を目指すとのこと。
東京新聞 同性カップルに結婚並み証明書 渋谷区、来月に条例案 政治(TOKYO Web)
渋谷区、同性カップルに証明書 条例案「結婚に相当」  :日本経済新聞
同性カップルはこれまで賃貸住宅の入居や病院での面会などにおいて「家族ではない」として断られるケースが問題になってきました。渋谷区の条例案では区民や事業者に対して証明書を持つ同性カップルを夫婦と同等に扱うよう求める方針で、条例の趣旨に反する行為があった場合は事業者名を公表する規定も盛り込まれる予定。
海外でも同性婚や同性パートナーシップ制度が次々に認められていく中で、日本におけるターニングポイントとなる可能性の高いこの条例案、今後多くの自治体に波及していく可能性もありそうです。
【追記】
上川あや世田谷区議会議員がこの発表を受けて「世田谷区も検討中。後に続きますよ~」とツイートしています。上川あや議員は性同一性障害を公表の上で世田谷区議選に立候補、当選しており、今後具体的な内容の発表が期待されます。




大きな話題となっている渋谷区の同性パートナーシップ制度、3月1日に条例案が提出されました。可決されれば4月1日から施行され、夏頃には証明書の発行が開始される予定です。
渋谷区 同性カップル“結婚”相当 パートナー条例案提出 – 毎日新聞
この条例案、多くの人にとっては青天の霹靂のニュースとなりましたが、そこに至るまでの長い経緯についてインタビューを交えた記事を毎日新聞が掲載しています。これから同制度の制定を目指す自治体や当事者には非常に参考になる内容です。
「突然決まったように感じられると思いますが、ここまで何年もかかったんです」
「佐藤、鈴木、高橋、田中という日本人に多い四つの名字の合計が約5%と言われます。『同性愛なんて私の周りにはいない』と思っていても、気づいていないだけなんですよ」
「公務員として福祉行政に携わり、教育長を8年務めたのに、この問題を知らなかった。つらい思いの子どもたちを見過ごしていたと思うと胸が痛む」
特集ワイド 同性カップル証明書条例案 流れ変えた当事者の訴え – 毎日新聞
(Photo by Eric Wagner)

【【追記あり】日本初、渋谷区が同性カップルに「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行する条例案提出へ、世田谷区でも検討中】を全て見る

渋谷区の同性パートナー条例案に舛添都知事、林横浜市長らが支持を表明

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Photo by David Yu
先日話題となった渋谷区の同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める条例案ですが、世田谷区の導入検討に続き、東京都知事と横浜市長らが支持を表明しており、大きなうねりになりそうです。詳細は以下から。

BUZZAP!では先週東京都渋谷区が同性同士をパートナーであると認める証明書を発行する条例案を日本で初めて提出するというニュースを伝え、大きな反響がありました。
【追記あり】日本初、渋谷区が同性カップルに「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行する条例案提出へ、世田谷区でも検討中 BUZZAP!(バザップ!)
気持ちの問題だけではどうにもならない賃貸住宅の入居や病院での面会などにおける「家族ではない」という法的な壁がこれまで同性カップルにとっては大きな問題となっていましたが、渋谷区は証明書の発行によって同性カップルを夫婦と同等に扱うよう求めており、条例違反の事業者名の公表などの規定も盛り込まれるなど意欲的な内容となっています。
このニュースに、性同一性障害を公表している上川あや世田谷区議会議員が世田谷区でも同様の条例が検討中であることをツイッター上で明らかにしており渋谷区だけの話ではないことが明らかになりましたが、今週になって舛添要一東京都知事、林文子横浜市長らが「積極的な評価をしていいと思う」「とてもいいこと」と支持を表明しました。
舛添都知事は17日の記者会見で「性的指向が異なる方々はいっぱいいる。偏見や差別はあってはいけない」とし、渋谷区の条例案が通過した後にフォローアップしてプラスマイナスを検証し、国民的な合意を得ていくべきだとの見方を示しています。
舛添都知事「積極的に評価」 渋谷区の同性パートナー条例案 – 産経ニュース
林横浜市長は渋谷区と同様の条例の制定を目指すとともに、どういう形での支援が望ましいか、課題を整理するよう指示した」として具体的な検討を始めていることを明らかにしています。
同性カップル支援、横浜市も検討 市長が課題整理を指示:朝日新聞デジタル
東京都、横浜市という巨大な自治体が支持を表明したことで同性パートナー条例の議論は大きくメジャーなものとなってきそうです。今のところ首都圏のみでの支持表明ですが、他の地方にもうねりが広がっていくことが期待されます。
(Photo by David Yu)

【渋谷区の同性パートナー条例案に舛添都知事、林横浜市長らが支持を表明】を全て見る

【追記あり】自民党ヘイトスピーチ対策PT座長代理の柴山昌彦議員「同性婚を認めると少子化に拍車がかかる」とテレビ番組でヘイトデマ発言を行い炎上

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自民党ヘイトスピーチ対策PTで座長代理という立場の柴山昌彦衆議院議員がTVタックルで同性婚が少子化に拍車をかけるとデマを披露、ツイッター上などで大きく炎上しています。詳細は以下から。

問題となったのは3月2日深夜に放送された「ビートたけしのTVタックル」。この日は先日BUZZAP!でもお伝えした渋谷区の同性パートナーシップ制度に絡み、出演者らが同性婚の是非について討論となりました。
【追記あり】日本初、渋谷区が同性カップルに「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行する条例案提出へ、世田谷区でも検討中 | BUZZAP!(バザップ!)
その中で自民党のヘイトスピーチ対策プロジェクトチームで座長代理を務める柴山昌彦衆議院議員が持論を展開、同性婚を少子化と結びつけて「同性婚を制度化したときに少子化に拍車がかかる」と発言し、スタジオの出演者からは違和感を漏らす声が相次ぎ騒然としました。
この件はスタジオだけには当然収まらず、ネット上でもテレビの視聴者らを中心に多くのネットユーザーの怒りを買い、炎上は今も収まっていません。では柴山議員の発言のどこが問題だったのでしょうか。
まず、多様な原因によって引き起こされている少子化問題を、同性婚を求めるLGBTという属性を持つマイノリティに結びつけて「拍車がかかる」と悪者扱いしている時点で、性的マイノリティに対する差別を煽動する明確なヘイトスピーチです。
ヘイトスピーチとは人種、民族、血統、宗教、セクシュアリティなどの変更不可能もしくは困難な属性に対し、マイノリティへの憎悪と差別を煽動する言論及び表現を指します。
柴山議員は先にも述べたように自民党のヘイトスピーチ対策PTで座長代理を務めています。そうした立場の人間が意識的にか無意識的にかヘイトスピーチを行ってしまうというのは非常に大きな問題。また、ネット上での批判を受けた3日早朝には……

と発言しており、ヘイトスピーチとは何か全く理解していないことを曝け出しています。罵詈雑言とヘイトスピーチが別物であることは言うに及びませんが、BUZZAP!で先日繰り返し批判した曽野綾子のアパルトヘイト推奨コラムのように、乱暴な罵倒を含まないヘイトスピーチはいくらでも存在し得るものです。
【追記あり】産経新聞、今度は曽野綾子が人種差別(アパルトヘイト)を肯定するトンデモ全開コラムを掲載 | BUZZAP!(バザップ!)
なお、この発言はヘイトスピーチであるだけでなく、事実に大きく反しています。柴山議員に対するツイートの中で繰り返し添付された画像がこちら。世界銀行統計に基づいた、同性カップル法的保障制定後の出生率の上下を示したデータです。

(クリックして拡大)
11カ国のうち出生率が上昇傾向にあるのが6カ国。ほぼ横ばいなのが3カ国。下降傾向にあるのはわずか2カ国に過ぎません。同性婚もしくはそれに類する同性パートナーシップ制度ができたとしても「少子化に拍車がかかる」ことはなく、むしろ出生率が上昇している国が半数を超えており、この時点で柴山議員の「同性婚を制度化したときに少子化に拍車がかかる」という意見がなんら科学的な根拠を持たないデマでしかないことが明確に示されています。
しかし柴山議員は「科学的に証明されてないことは当然知ってます」としつつも「制度化により全く影響がないとも言えない」などと、いわゆる「悪魔の証明」ができていないことを理由に食い下がり、「開き直り」「バカじゃないのか」などとコメントが殺到、さらに炎上が拡大しています。

さらに柴山議員の発言の救いようのなさは「同性愛者に同性婚を認めなければ渋々でも異性婚をして子供を作るだろう」という思い込みの裏返しであるということが挙げられます。同性婚が制度化されることによって少子化に拍車がかかるという主張は「現時点で渋々異性婚をして子供を作っている同性愛者」の存在が想定されていなければ存在し得ない話です。
つまり柴山議員は「現時点で渋々異性婚をして子供を作っている同性愛者に同性婚を認めないことで、これからも渋々でも異性婚をして子供を作れ」と言っているに等しいのです。そこには同性愛者のセクシュアリティの尊重は全く見られません。ここにも多くの批判が為されています。


また、この柴山議員の一連の発言の問題はLGBTだけに留まりません。出演者の阿川佐和子の発言は非常に重要な指摘です。

つまり柴山議員の「同性婚を制度化したときに少子化に拍車がかかる」発言は結婚制度やそれによって結びつくパートナーを子供を生み、少子化を解消させる装置としてしか見ていないということに直接つながります。ツイッター上でもこの点に関して多くの指摘が寄せられています。



柴山議員は同性婚の実現について「経済的な制度と違って家族制だとか文化伝統の問題というのは一挙手一投足には変えられないもの」との政府の立場からの説明もしていますが、「少子化に拍車がかかるから」という理由で同性婚にブレーキをかけるのであれば、それは文化伝統の問題ではなく国にとっての経済的、もしくは政治的な理由でしかありません。
自民党の柴山昌彦議員 「同性婚は少子化に拍車がかかる」発言で騒然 – ライブドアニュース
実際には結婚、出産を望んでいても現状および将来の経済的な理由、保育園や育児休暇などの社会的な理由で困難な層は少なくありません。そうした層への「経済的な制度」上の施策が進まないまま、同性愛者に少子化の原因を押し付けてスケープゴートにすることは到底許されるものではありません。
【追記】
TVタックルの当該議論の書き起こし記事を以下にリンクします。非常に有意義な議論なのでぜひご一読いただきたい内容ですが、それゆえに柴山議員の差別意識が浮き彫りとなっています。
ゲイのための総合情報サイト g-lad xx(グラァド) 『TVタックル』で同性婚について議論されました
こちらの記事でも同議論が取り上げられています。同性婚の目的、少数者の「幸福追求」などの切り口でも論じています。
自民党・柴山昌彦氏の同性婚をめぐる発言に激しい批判 DailyNK Japan(デイリーNKジャパン)

【【追記あり】自民党ヘイトスピーチ対策PT座長代理の柴山昌彦議員「同性婚を認めると少子化に拍車がかかる」とテレビ番組でヘイトデマ発言を行い炎上】を全て見る

同性パートナー条例案に絡み「反同性婚」のチラシが渋谷区でポスティングされる、統一教会との関連指摘も

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同性パートナーシップ制度の条例案が提出された渋谷区で、これに反対するチラシがポスティングされています。詳細は以下から。

先月大きな話題となり、3月2日に実際に区議会に提出された渋谷区の同性カップルを結婚に相当する関係であると認め、パートナーとして証明する条例案。世田谷区が同様の条例を検討していること、舛添都知事や林横浜市長が賛同の意を示すなど、大きなうねりとなっています。
【追記あり】日本初、渋谷区が同性カップルに「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行する条例案提出へ、世田谷区でも検討中 | BUZZAP!(バザップ!)
渋谷区の同性パートナー条例案に舛添都知事、林横浜市長らが支持を表明 | BUZZAP!(バザップ!)
しかしこの条例案に反対し、激しく攻撃するチラシが渋谷区内にポスティングされていたことが明らかになりました。


このチラシでは渋谷区の同条例案が伝統的な家族制度に混乱をもたらし、言論の自由を侵害し、学校教育や子供の躾にも悪影響を及ぼす、さらにはエイズが蔓延するなどとされています。
これに対し、LGBTなどセクシュアルマイノリティの子ども/若者支援に取り組む「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」共同代表を務める遠藤まめたさんはチラシに記載されている電話番号から統一教会との関連を指摘しています。

pure love allianceは統一教会の関連団体として以前からよく知られている団体。
Pure Love Alliance Japan
青少年の性倫理崩壊の風潮は、社会問題化し、これらの原因とされる家庭崩壊や教育における指導理念欠如社会環境の俗悪化などを解決する運動の必要性を訴えているようですが実は、統一協会の関連組織なのです。1998年4月、PLA-Japanが創設されました。町中で「ピュアラブキャンデー」をもらった経験などありませんか?それがPLA=統一協会です!
統一教会(統一協会)被害者家族の会homapageより引用
実際にPure Love AllianceのFacebookページのリンクにある以下のサイトに飛ぶと…

Reverend & Mrs. Sun Myung Moon – Activities – True Love King
思いきり合同結婚式の写真がトップに張られており、その下には統一教会のシンボルマークも確認できます。

また、Pure Love Alliance Japanのお問い合わせページのFAX番号が上記のチラシと同一であることからこのチラシに統一教会が関連していることが二重に確認が取れたことになります。
お問い合わせ|PLA Japan
なお、Pure Love Alliance Japanは同性婚を「権利の暴走」として批判的なポストを掲載しています。
広がる「同性婚」の合法化 情報室|PLA Japan
統一教会といえば安倍首相及び園周辺との関係が取り沙汰されている団体。安倍首相が官房長官時代に統一教会に祝電を送っている動画が残されています。
自民党議員安倍晋三氏統一教会へ祝電 – ニコニコ動画 GINZA

統一協会への祝電54人 安倍氏ら国会議員・知事 抗議集会で報告
さらに統一教会系の世界勝共連合が発行する雑誌の2013年9月号で安倍首相は自らその表紙を飾っています。

また、統一教会との関係は安倍首相本人のみに留まらず、現在も継続しています。2014年10月のイベントではアベス症の懐刀とされる自民党議員が来賓挨拶を行っています。
東京・八王子市芸術文化会館大ホールで「祝福原理大復興会」なる催しが開催されたのは、10月11日。
この聞き慣れない奇妙な名のイベントを主催したのは世界基督教統一神霊協会(以下、統一教会)多摩東京教区だ。
来賓挨拶の欄には、自民党総裁特別補佐の萩生田光一衆院議員(東京24区)、参議院議院運営委員長の中川雅治参院議員(東京)の名前が記されていた。
(安倍首相側近らが続々と統一教会詣での“怪” 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版より引用)
なお、安倍首相は同性婚の容認に対し
「現行憲法の下では、同性カップルの婚姻の成立を認めることは想定されていない」
「同性婚を認めるために憲法改正を検討すべきか否かは、我が国の家庭のあり方の根幹に関わる問題で、極めて慎重な検討を要する」
首相、同性婚「現憲法で想定されぬ」 専門家には異論も:朝日新聞デジタル
などと否定的な見方を示しており、統一教会との見解の近さを伺わせます。また、先日BUZZAP!でも取り上げた柴山議員の同性婚への否定的見解の中でも「経済的な制度と違って家族制だとか文化伝統の問題というのは一挙手一投足には変えられないもの」と述べており、現政権内部で似通った認識が共有されていると見ることもできそうです。
【追記あり】自民党ヘイトスピーチ対策PT座長代理の柴山昌彦議員「同性婚を認めると少子化に拍車がかかる」とテレビ番組でヘイトデマ発言を行い炎上 | BUZZAP!(バザップ!)
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【同性パートナー条例案に絡み「反同性婚」のチラシが渋谷区でポスティングされる、統一教会との関連指摘も】を全て見る

「LGBTは社会を乱す」渋谷で反同性愛デモ発生、自民党・谷垣幹事長も同性婚に懸念を表明し、二丁目のゲイバーは摘発強化へ

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渋谷区で本日、同性パートナーシップ制度の条例案に反対するデモが開かれました。
同制度への反対表明にとどまらず、もはや「反同性愛」デモとなっているだけでなく、与党幹部がアシストにつながる発言を行うなど、なにやらとんでもないことになっています。詳細は以下から。

◆渋谷で反同性愛デモ
これが本日、テレビなどでもおなじみの渋谷・ハチ公前で行われた、同性パートナーシップ制度の条例案に反対するデモの様子。


日本国旗が掲げられ、日の丸をあしらった「頑張れ日本!」というのぼりが並んでいます。

プラカードの中には『渋谷区「同性愛条例」絶対反対!』の文字もあり、「普通の愛情は男女から発生する」「LGBTは社会を乱す」という街宣が行われるなど、もはや「反同性愛デモ」と呼んだ方が正しい状況に。


あまりの内容に、デモに対する抗議活動も展開されていました。


このデモに対しては、たまたま渋谷の現場を通りがかった人のツイートを見ても「迷惑」「バカ」「暇か」「誰も話聞いてない」などの批判の嵐で、主張が共感を呼んでいる様子は全くありません。






上記の方の受け取ったビラは以下のもの。同性パートナーシップ制度を「人類に対する大きな冒涜」とするなどヘイトスピーチ満載です。しかも「子供たちの未来を守る主婦の会」などと称していますが自らの連絡先すら掲載していないというお粗末さ。なお、ここで「家族のあり方を根本から覆す」などと従来の家族観に強いこだわりを見せていることは要注目です。


◆デモの仕掛け人の正体は?
ちなみに今回のデモを主催したのは「頑張れ日本!全国行動委員会」という組織で、トップを務める水島総は、元航空幕僚長・田母神俊雄の選挙活動をバックアップしていた人物。
しかし田母神氏が都知事選、衆議院選挙で敗退した上、伝統的な家族制度を守ることを主張しているにもかかわらず、自らが泥沼の不倫離婚訴訟で敗訴したこと、そして新たに発覚した横領事件などをきっかけに、現在は袂を分かっていますが、基本的な考え方にほとんど違いはありません。
また、水島氏は同時に衛星テレビ局「日本文化チャンネル桜」(通称チャンネル桜)の代表取締役社長でもありますが、同局では「在特会」の桜井誠(本名:高田誠)元代表が出演し、人種や国籍などを理由にしたヘイトスピーチと受け取れる発言が数多く放送されていました。
つまり今回の反同性愛デモの仕掛け人と、各所で訴訟沙汰に発展しているヘイトスピーチの発信者は同じなわけです。
頑張れ日本やチャンネル桜公式ページに掲載された、デモへの参加要項。「プラカード持参可(ただし、民族差別的なものは禁止)」と書かれていますが、民族差別以外の差別的な表現は許容されるのでしょうか……?

◆嫌悪感丸出しのチラシも配布中
なお、今回のデモに先立って、先日BUZZAP!でお伝えした統一教会の関連団体が、先日から渋谷や原宿の路上で「反同性婚チラシ」を配布中。

これがそのチラシ。「若者が多く集まる渋谷区の路上や職場で、男性同士、女性同士が公然と抱き合ったり、キスをしたりする姿が日常の光景となり、やがてエイズが蔓延してしまうことを、誰も歓迎しておりません」など、同性愛への嫌悪を一切包み隠しておらず、「条例案は、日本の伝統と文化に対する挑戦状」とまで断言しています。

『「普通の人々」を脅かす同性婚社会』と題し、「伝統的な結婚の定義を守ろうとする人々が偏見を持つ者と見なされることに危機感を募らせている」とするなど、あくまで自分たちは偏見のない、普通の人間であると主張しており、まさに失笑もの。

◆デモ当日に自民党・谷垣幹事長が同性パートナーシップ制度への懸念を表明
谷垣幹事長 同性結婚相当の証明書に懸念 NHKニュース
さらに本日昼に行われた記者会見では、自民党の谷垣幹事長が同性パートナーシップ制度について、「自分は、伝統的な価値観の中で育っており、自分の価値観に従って述べてよいかどうか、非常に迷うところだ」と断わった上で、「家族関係がどうあるかというのは、社会の制度や秩序の根幹に触れてくるものだ」と指摘。
デモを主催した頑張れ日本やチラシを配布した統一教会の関連団体が掲げる「伝統的な価値観」と同じ主張をしており、結果的にデモを行った団体をアシストする形となっています。
しかし若者が集まる六本木の路上で公然と抱き合ったり、キスをしていたことが報じられ、中川郁子農林水産政務官と門博文衆院議員が不倫関係にあることが明るみに出たばかりの同党だけに、伝統的な価値観や家族関係のあり方、社会制度や秩序の根幹について、どれだけ言えるのか……という気がしなくもありません。
◆新宿二丁目のゲイバー取り締まりを強化する報道も
新宿2丁目で無許可営業のゲイバー摘発 氷山の一角?警視庁、取り締まり強化へ – 産経ニュース
そして極めつけが、本日産経新聞が行った新宿二丁目のゲイバー摘発報道。
3月5日にある店舗が風営法違反の疑いで摘発されたことを受け、今後警視庁が約450店ある新宿二丁目のゲイバー取り締まりを強化するとのこと。わずか1日の間に、大きな影響を与えるトピックが3つ立て続けに発生したことで、LGBT社会に動揺が広がりつつあります。
「日本人らしく生きていきたい」と幹部がうたう団体によって反対デモが主催され、「普通の人々を脅かす」と書かれた反対チラシまで撒かれるなど、大きな波紋を呼ぶこととなった同性パートナーシップ制度。

彼らの主張を裏返せば、LGBTを「日本人らしくない」「普通ではない」と排除しようとしているようにしか見えないわけですが、生まれ持った性質を理由に分け隔てられ、悪意をぶつけられてしまう構図が生まれること自体、とても悲しいことではないでしょうか。

【「LGBTは社会を乱す」渋谷で反同性愛デモ発生、自民党・谷垣幹事長も同性婚に懸念を表明し、二丁目のゲイバーは摘発強化へ】を全て見る

渋谷で反同性愛デモを主催した「頑張れ日本!」の結成大会に安倍首相を始め複数の現閣僚が参加・登壇していたことが明らかに

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昨日渋谷で反同性愛デモを主催していた「頑張れ日本!」の2010年の結成大会に安倍首相ら現閣僚を始め、多数の国会議員らが参加し、登壇していたことが同HPから明らかになりました。安倍首相に至っては基調講演を行っています。詳細は以下から。

3月10日、渋谷区の同性パートナーシップ条例に抗議するとの名目ながら、実質的には完全な「反同性愛デモ」が渋谷の街で行われました。その中では「普通の愛情は男女から発生する」「LGBTは社会を乱す」などとLGBTへの明確なヘイトスピーチが繰り広げられ、あまりに酷いと多くの批判を浴びています。
「LGBTは社会を乱す」渋谷で反同性愛デモ発生、自民党・谷垣幹事長も同性婚に懸念を表明し、二丁目のゲイバーは摘発強化へ | BUZZAP!(バザップ!)
このデモを主催していたのが「頑張れ日本!全国行動委員会」(通称、頑張れ日本!)という団体であることは上記の記事でも指摘しましたが、この団体の2010年2月2日に開かれた結成大会に、当時下野中の安倍首相及び現在の安倍内閣の閣僚が複数参加していたことが同団体のHPから明らかになりました。
2010.2.2 頑張れ日本!全国行動委員会結成大会|頑張れ日本!全国行動委員会
この結成集会では2600人が日比谷公会堂に集合。結成時の代表には田母神俊雄元航空幕僚長が就任しています。なお、渋谷のデモにも参加していた水島総は幹事長となっており、司会も務めています。
この結成集会に参加していた国会議員は同HPの記載によると以下のとおり。カッコ内は編集部が現在のポストや役職などを注記しています。党名なき場合は自民党所属となります。
安倍晋三(内閣総理大臣)
平沼赳夫(次世代の党党首)
下村博文(文部科学大臣)
高市早苗(総務大臣)
山谷えり子(国家公安委員会委員長、内閣府特命担当大臣(防災担当))
衛藤晟一(内閣総理大臣補佐官)
西田昌司(自民党副幹事長)
稲田朋美(自由民主党政務調査会長)
大江康弘(2010年4月~12月 幸福実現党)
城内実(外務副大臣)
中山成彬(次世代の党・落選)
西村眞悟(次世代の党・落選)
赤池誠章(文部科学大臣政務官)
萩生田光一(自由民主党副幹事長・総裁特別補佐)
参加、登壇している当時現職の国会議員は以上の面々。自民党と次世代の党が中心となっています。安倍首相に加え、現在政治資金問題で大炎上中の下村文科相。ネオナチ団体の代表と写真を撮ったことで大きな問題となった高市早苗総務相、稲田朋美政務調査会長、西田昌司副幹事長らは3人とも参加。ヘイトスピーチを規制する立場ながら在特会元幹部との写真が大きな批判を呼んだ山谷えり子国家公安委員会委員長も名前を連ねるなど、安倍政権との並々ならぬ繋がりを見て取ることができます。
違法献金、虚偽答弁、口止め、トンデモ科学、下村文部科学大臣の疑惑をまとめてみたら最強の「反面教師」でした | BUZZAP!(バザップ!)
高市早苗総務相がナチス賛美の「ヒトラー選挙戦略」に推薦文、ネオナチ団体代表との記念撮影は国際問題に | BUZZAP!(バザップ!)
そして当時下野中だった安倍首相はなんとこの場で基調講演を行っています。チャンネル桜による以下動画の15:15頃から閲覧可能。
1/2【2.2 頑張れ日本!】日本解体阻止!全国総決起集会報告Part1 [桜H22 2 3] – YouTube

安倍首相はまず会場の熱気から危機感がひしひしと伝わっていると褒め称え、のっけから当時の鳩山首相に対して「私たちは国家と言う概念が欠落した人物を総理大臣に選んでしまいました」とこき下ろします。
その後も鳩山首相(当時)や小沢幹事長(当時)を始めとした民主党政権に対する辛口の意見が続きますが、興味深いのは18:20頃から。この結成集会の直前に行われた鳩山首相(当時)の施政方針演説に対して威勢よくこうブチ上げます。
鳩山さんは「命を守りたい」こう言ってましたね。医者じゃないんですから。総理大臣なんですから。国を守るんですよ、総理大臣の仕事は!皆さん、そうじゃありませんか!?
会場からは拍手喝采が巻き起こります。「総理大臣の仕事は命を守るのではなく国を守ること」、現在の安倍政権の政策から自民党の改憲案までを貫く非常に明確な柱がここで示されていると言うこともできそうです。
また、このリストに名前の上がっている萩生田光一総裁特別補佐は「戦後70年談話の裁量権は首相に預けるべきだ」「日本では国際決議に寄って戦犯は名誉回復され、存在しない」などの発言が昨今も物議を醸している安倍首相の側近。
与党協議「なじまない」 戦後70年談話で萩生田氏  :日本経済新聞
【長州「正論」懇話会】萩生田光一・自民総裁特別補佐「慰安婦報道検証し、名誉回復を」 – 産経WEST
安倍首相が同性婚に反対するチラシを渋谷区でポスティングしていた統一教会に対し、官房長官時代に同会の催しに祝電を送り、首相になった後も機関紙の表紙を飾るなど深い関係にあることは以下の記事で既にお伝えしていましたが、ここで同様に来賓挨拶を行ったとして名前が上がっていたのが萩生田総裁特別補佐です。
同性パートナー条例案に絡み「反同性婚」のチラシが渋谷区でポスティングされる、統一教会との関連指摘も BUZZAP!(バザップ!)
渋谷区の同性パートナーシップ条例案に反対して反同性愛デモを行った頑張れ日本!と反同性婚のチラシをポスティングした統一教会。双方に安倍首相と側近の萩生田総裁特別補佐が少なからぬ関係を持っていることは広く知られるべきでしょう。

【渋谷で反同性愛デモを主催した「頑張れ日本!」の結成大会に安倍首相を始め複数の現閣僚が参加・登壇していたことが明らかに】を全て見る

統一教会が渋谷区の「同性パートナー条例」に反対する署名を開始、同条例案に賛同する署名は1万筆を突破

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渋谷区の同性愛パートナー条例案への反対の動きが激化しています詳細は以下から。

BUZZAP!で繰り返しお伝えしている渋谷区の同性愛パートナー条例案。世田谷区が後に続き、舛添都知事や林横浜市長が賛同の意を表明するなどポジティブな反応が広がる一方、複数の自民党議員から否定的な声が上がり、統一教会が反対のビラを撒き、頑張れ日本!が反同性愛デモを行うなど、危惧や反対の声も上がっています。
渋谷区の同性パートナー条例案に舛添都知事、林横浜市長らが支持を表明 | BUZZAP!(バザップ!)
【追記あり】自民党ヘイトスピーチ対策PT座長代理の柴山昌彦議員「同性婚を認めると少子化に拍車がかかる」とテレビ番組でヘイトデマ発言を行い炎上 | BUZZAP!(バザップ!)
「LGBTは社会を乱す」渋谷で反同性愛デモ発生、自民党・谷垣幹事長も同性婚に懸念を表明し、二丁目のゲイバーは摘発強化へ | BUZZAP!(バザップ!)
そうした中で、統一教会は先日からオンライン署名サイトChange.org上で「家庭を守る渋谷の会 」名義で「渋谷区『同性パートナー条例』案に反対します!」とした署名活動を展開していることが判明しました。統一教会の合同ニュースブログ「familyforum.jp」のツイッターアカウントが以下のようにツイートしています。

「家庭を守る渋谷の会」は渋谷区内に反同性婚のチラシをポスティングし、「頑張れ日本!」による反同性愛でもが行われた3月10日には路上で同じビラを配布していた統一教会の関連団体です。
同性パートナー条例案に絡み「反同性婚」のチラシが渋谷区でポスティングされる、統一教会との関連指摘も | BUZZAP!(バザップ!)
また、上記ツイートのリンクから飛べるブログ記事では以下のようにタイトルから反対を叫んでおり、統一教会が同条例に反対していることが見て取れます。
渋谷区「同性パートナー条例」案に反対! 統一教会員の合同ニュースブログ familyforum.jp ファミリーフォーラム
この反対署名には反対の理由がいくつか述べられていますが、酷いのは4番目に述べられている以下のもの。
4.条例案では、「性別による固定的な役割分担の意識を助長し、若しくはこれを是認させる行為又は性的少数者を差別する行為をしてはならない」(同第八条3)とし、条例に違反した業者の名前を公表するという「社会的制裁」ともいえる規定を設けています。これは、思想信条の自由、表現・言論の自由を著しく侵害する危険性があります。「多様性を社会を推進する」と謳いながら、多くの不利益をもたらす条例案に強く抗議します。
(キャンペーン ・ 渋谷区役所 渋谷区「同性パートナー条例」案に反対します! 同条例案は、憲法違反の可能性があり、日本の婚姻制度の根幹を揺るがす危険性があります! ・ Change.orgより引用)
ここでは明確に「性別による固定的な役割分担の意識を助長し、若しくはこれを是認させる行為又は性的少数者を差別する行為」が禁止されると「思想信条の自由、表現・言論の自由」が「著しく侵害」されて「多くの不利益」がもたらされるとしています。「性的少数者を差別する行為」が「思想信条の自由、表現・言論の自由」であると統一教会が考えるのならば、それはLGBTへの差別の公言と見る他ありません。
ページ全般に同制度を「同性婚」と勘違いしているかのような記述が目立ちますが、最上部に掲げられたチラシにも見られるように強烈な同性愛への嫌悪が存在していることが伺えます。現在この署名は3月13日15時半現在で1700人余の賛同者を得ています。
また、同じChange.orgには渋谷区の同性パートナーシップ条例に賛同する署名も存在しており、こちらは現在10000人を超える賛同を集めています。
キャンペーン ・ 渋谷区応援!みんなにやさしい日本を目指して、『同性パートナーシップ証明書』を実現してください!Let’s take action and make a change starting from Shibuya! ‘Same-sex partnership certificate’ ・ Change.org
お互いのことを心から愛し、生涯の伴侶として生きようと思い合っている同性カップルは日本にもたくさん存在します。だけど、残念なことに日本には同性カップルを認める制度がないがゆえに、部屋を借りる、保険に入る、旅行に行く、病院に付き添う、毎日の生活のなかで本当に多くの障壁にぶつかっているのが現状です。
大切なパートナーの死に目に会えない、大切なパートナーに遺産を残せない、という悲しいことも実際にたくさん起こっています。
今回の渋谷区の条例は、日本で暮らす多くのLGBTがずっとずっと待ち望んできた希望の光なのです。僕たちがみなさんと同じように「誰かのことを好きになり、愛し、ずっと支え合って生きていきたい」と願う気持ちをあたたかく迎えてくれる、大切な制度を築く基本となるもの。そして、渋谷区だけでなく、日本各地の自治体、そして国レベルにとっても大きな第一歩となるものです。みんなにやさしい多様性社会を目指す日本にとって、大切なきっかけであると確信しています。
(キャンペーン ・ 渋谷区応援!みんなにやさしい日本を目指して、『同性パートナーシップ証明書』を実現してください!Let’s take action and make a change starting from Shibuya! ‘Same-sex partnership certificate’ ・ Change.orgより抜粋・引用)
またツイッター上では同性パートナー条例に絡み、アメリカ合衆国カリフォルニア州で2008年、一度成立した同性婚が再び禁止された際(2013年に再び解禁)のニュースキャスターの言葉が広く読まれています。

もしあなたがこのプロポジション(編集部注:結婚を男女間に限定し同性婚を禁ずる規定を盛り込んだ州憲法の修正案「提案8号」を指す)に賛成票を投じたのなら、あるいは賛成した人を支持する、あるいはその人たちの表明する意見を支持するのなら、わたしはあなたに訊きたいことがある。なぜなら、ほんとうに、わたしには理解できないからです。どうしてこの問題があなたに関係あるんですか?これはあなたにとって何なんですか?人と人との関係が長続きもせず一夜で終わってしまうような時代にあって、ここにいるこの人たちはただ、あなたたちが持っていると同じ永続性と幸福のチャンスを欲しいと思っているだけです。彼らはあなたに対し、あなたの関係を否定したいと思っているのじゃない。あなたたちからなにものかを奪い取りたいわけでもない。彼らはあなたの欲しいものと同じものを欲しいと思っているだけです。この世にあって、少しばかりでもさみしくなくいられるようなチャンスを、です。
これは、あなたにとって何なのですか?だれもあなたに彼らの愛情表現を信奉してくれとは言っていません。しかしその愛を、人間として、あなたは、祝福しなくてよいのですか? 世界はもうじゅうぶんに不毛なのに。
(隔数日刊─Daily Bullshit オルバーマン翻訳)より抜粋・引用
ぜひともリンク先から全文を読んでいただきたい内容です。
また、以下に紹介するのはニュージーランドで2013年に同性婚が解禁された際のMaurice Williamson議員のスピーチからの抜粋です。
大半の反対意見は、一般の方、この法案が通ることで起こってしまうかもしれないことを心配している人たちです。そういった心配や考慮を私は尊重しています。
彼らは自分たちの家族などに降りかかるかもしれない「何か」を心配しているんです。
繰り返し言わせてください。
今、私たちがやろうとしていることは「愛し合う二人に結婚を認めよう」としているだけです。たっだそれだけです。
外国に核戦争をしかけているわけではありません。農業を壊滅させるウイルスをバラ蒔こうとしているわけでもありません。
私たちの「愛し合うカップルを結婚させてあげる」という法案の何が間違ったことなのかわかりません。もちろん自分とは違う人を好きになれないのはわかります。それはかまいません。でも、なぜ反対する人がいるのかわかりません。
この法案に反対する人に言っておきます。
この法案が採決されたからと言って
太陽は明日も昇ります。ティーンエイジャーの娘はそれでも、知った顔をして何でも反抗してきます。あなたの住宅ローンは増えたりしません。皮膚病にかかったり、布団の中にヒキガエルが現れたりしません。
この法案が採決されても、世界は何ごともなかったかのように回り続けます。
だから、この法案で大騒ぎするのは止めましょう。
この法案が通ることは、影響がある人に取っては素晴らしいものです。でも、そうでない人に取っては人生は何も変わったりしません。
(同性婚賛成派のスピーチがNZらしさ全開で素晴らしい 日刊ニュージーランドライフより抜粋・引用)
状況は全く逆ですが、ふたりとも大切なことをふたつ言っています。それは「同性愛者に異性愛者と同じ権利が認められるようになるだけだ」ということ。そして「異性愛者にとっては世界は何も変わらず、マイナスの影響もない」ということです。
自分にとって世界が何も変わらず、奪われることもなく、ただ同性愛者が「結婚相当」の関係を結べるようになるに過ぎないこの条例案、祝福する代わりに反対する人はいったいなぜ反対なのか、一度胸に手を当てて考えてみるといいでしょう。

【統一教会が渋谷区の「同性パートナー条例」に反対する署名を開始、同条例案に賛同する署名は1万筆を突破】を全て見る


渋谷区同性パートナー条例、総務区民委員会で賛成多数で可決、自民党は反対票を投じる

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大きな話題となっていた渋谷区の同性パートナー条例が総務区民委員会で可決。31日の本会議で可決されれば無事成立となります。

先月、驚きを持って迎えられた渋谷区の同性パートナー条例案が本日総務区民委員会において賛成多数で可決されました。しかし自民党が反対に回り、全会一致での採決とはなりませんでした。31日に開かれる本会議でも可決され、成立するものと見られています。成立すれば4月1日から施行され、早ければ夏ごろからの証明書が発行される見込み。
同性条例案、渋谷区の委員会通過 「パートナー」として証明 – 47NEWS(よんななニュース)
本件については石川大我前豊島区議会議員、上川あや世田谷区議会議員が速報として以下のようにツイッター上に情報を掲載しています。



BUZZAP!では2月12日に初めて本件について報じましたが、渋谷区の表明に続き世田谷区などがこれに続くことが明らかになり、舛添都知事、林横浜市長らも支持を表明するなど、大きなうねりとなりました。
【追記あり】日本初、渋谷区が同性カップルに「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行する条例案提出へ、世田谷区でも検討中 | BUZZAP!(バザップ!)
渋谷区の同性パートナー条例案に舛添都知事、林横浜市長らが支持を表明 | BUZZAP!(バザップ!)
しかし、自民党はヘイトスピーチPT座長代理の柴山議員が「同性婚を認めると少子化に拍車がかかる」などとテレビ番組上でヘイトデマ発言を行ったのを皮切りに、谷垣幹事長、稲田政調会長らが相次いで消極的な態度を表明します。
同時に安倍首相らが深い関わりを持つ頑張れ日本!も渋谷で反同性愛デモを行うなど、バックラッシュも激化。先日行われた自民党の「家族の絆を守る特命委員会」の会合では
「『婚姻は両性の合意のみに基づいて成立する』という憲法24条の両性は、男女としか読めない」
との意見が出ていますが、これに関しては同性婚の実現を求めるEMA日本の回答が参考になります。
日本国憲法第24条1項は「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し」と規定することから、同性婚が憲法上禁止されているという主張があります。
しかし、この条文は、家族関係形成の自由・男女平等の理念を家族モデルに取り入れることを目的としたもので、憲法制定当時に同性婚を禁止する意図はありませんでした。
GHQの英文憲法草案による24条1項は以下の通りです。
Marriage shall rest upon the indisputable legal and social equality of both sexes, founded upon mutual consent instead of parental coercion, and maintained through cooperation instead of male domination.
(婚姻は、両性の法的・社会的平等にもとづいてなされるものとする。そして親による強制ではなく2人の合意に、男性による女性支配ではなく2人の協力に基礎を置く)
つまり、この条文は、”parental coercion”(親による婚姻の強制)や”male domination”(男性による女性支配)を是正するために、家族関係形成の自由・男女平等の理念を定めたものでした。
GHQによる憲法草案は、分りやすかった一方で文章が長かったため、最終的にこれらの文言が削除されて日本国憲法ができあがりました。そのため、当初の意図が分かりづらくなっている面があります。つまり同性婚を認めることも禁止することも想定されていませんでしたが、今日の日本語の条文ではこの点が不明確になってしまっています。
一方、憲法第14条1項は「法の下の平等」を定めています。このことから、異性カップルにのみ結婚を認め、同性カップルに認めないことは憲法の理念に反すると考えられます。
同性婚 Q&A EMA日本より引用
また、他にも「同性間だけにパートナーシップを認めるのは異性愛者差別ではないか」というトンチンカンな意見も出たようですが、「異性間だけに婚姻を認めるのは同性愛者差別ではないか」という話になるので全くもって筋がよろしくありませんし、異性愛者に婚姻以外のパートナーシップ制度が必要と考えるならば同様に作ればよい話です。
本日の採決にあたっても、自民党は「区は性的マイノリティーに関する意識啓発を学校で行うと言っている。学校教育で過度の教育が行われる可能性がある」などと反対意見を述べているようで、「過度の教育」をどのようなものだと想像しているのかじっくりお聞かせ願いたいところ。

なお、法務省は「同性間のパートナーシップを認めることを禁じる法制になっていないので、(条例案は)法律上の問題があるとはいえない」との見解を示しています。
【追記あり】自民党ヘイトスピーチ対策PT座長代理の柴山昌彦議員「同性婚を認めると少子化に拍車がかかる」とテレビ番組でヘイトデマ発言を行い炎上 | BUZZAP!(バザップ!)
「LGBTは社会を乱す」渋谷で反同性愛デモ発生、自民党・谷垣幹事長も同性婚に懸念を表明し、二丁目のゲイバーは摘発強化へ | BUZZAP!(バザップ!)
「条例ではなく大きな議論を」 渋谷区の同性パートナー条例で稲田氏 – 産経ニュース
渋谷区の「同性婚」条例案、自民内から異論相次ぐ:朝日新聞デジタル
また、こちらも安倍首相と関係の深い統一教会は渋谷区内で関連団体の名前を用いて極めて悪質なデマに溢れた反同性婚チラシをポスティング、さらには条例反対のオンライン署名を集めるなど、徹底した反対活動を行っていました。
同性パートナー条例案に絡み「反同性婚」のチラシが渋谷区でポスティングされる、統一教会との関連指摘も | BUZZAP!(バザップ!)
統一教会が渋谷区の「同性パートナー条例」に反対する署名を開始、同条例案に賛同する署名は1万筆を突破 | BUZZAP!(バザップ!)
こうした妨害の中での渋谷区の総務区民委員会での本条例案の可決は非常に意義深いものであり、さらなる大きなうねりへと広がる突破口となりそうです。

【渋谷区同性パートナー条例、総務区民委員会で賛成多数で可決、自民党は反対票を投じる】を全て見る

【朗報】渋谷区同性パートナー条例、本会議でも賛成多数で可決され成立、自民党議員らが今回も反対

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本日渋谷区の同性カップルを結婚相当と認める条例案が本会議で可決され、成立しました。明日4月1日から施行されます。

大きな話題となっていた渋谷区の同性カップルを結婚相当と認める「同性パートナー条例案」が本日の渋谷区議会本会議で賛成多数で可決され、成立しました。明日4月1日から施行され、早ければ夏ごろからの証明書が発行される見込みです。傍聴していた石川大我前豊島区議会議員によると8名の自民党議員と3名の無所属議員が反対に回りました。

渋谷区同性カップル条例が成立 全国初、4月1日施行:朝日新聞デジタル
この同性パートナー条例案に対しては、昨日発表されたFNNの世論調査でも同条例案に対して6割近くが賛成と答え、反対の28%をダブルスコアで引き離しています。
同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行する、東京・渋谷区の条例案については、「賛成」が6割近く(59.0%)と、「反対」(28.5%)を引き離し、男性同士、女性同士で結婚する同性婚についても、「賛成」と答えた人が半数を超えた(53.5%)。
www.fnn-news.com 沖縄県知事の辺野古作業停止指示「評価」が半数超 FNN世論調査
なお、同条例への他の自治体の動きとしては、世田谷区が同性カップルに対する支援策を検討中であることを明らかにした他、舛添都知事や林横浜市長が支持を表明していたことをBUZZAP!でもお伝えしており、今後こうした動きにはずみが付きそうです。
【追記あり】日本初、渋谷区が同性カップルに「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行する条例案提出へ、世田谷区でも検討中 | BUZZAP!(バザップ!)
渋谷区の同性パートナー条例案に舛添都知事、林横浜市長らが支持を表明 | BUZZAP!(バザップ!)
また、関西でも宝塚市が同様のLGBT支援策の検討に入っており日本全国に波及していく可能性もありますが、こうした条例に反発する動きも自民党や次世代の党などから起こっています。
宝塚市 LGBT支援策 同性カップル証明書 条例検討へ – 毎日新聞
次世代の党の杉田水脈元衆議院議員「生産性の無いLGBTへの支援策は不要」と差別発言 | BUZZAP!(バザップ!)
経緯については以下の記事にて詳述しておりますのでご参照下さい。
渋谷区同性パートナー条例、総務区民委員会で賛成多数で可決、自民党は反対票を投じる | BUZZAP!(バザップ!)
渋谷区の代々木公園で4月25、26日に開催される日本最大のLGBTの祭典、東京レインボープライドは例年に増して盛り上がることになりそうです。
東京レインボープライド2015 Tokyo Rainbow Pride 2015
国内最大のゲイパレード「東京レインボープライド2014」を歩いてきました | BUZZAP!(バザップ!)
この条例案に対しての当事者を始めとした様々な反響が以下のようにまとめられています。多くの賛同意見と共に、条例案への懸念や渋谷区が年末に行ったホームレス排除などを絡めた疑問など多くの意見が出されています。
渋谷区同性パートナー証明書、反響!様々な声、問題点。集めてみました! – Togetterまとめ
本条例は全国初の試みであり、条例の全てが最初から完璧に機能することを期待するのは困難。実際に運用される中で改善点が発見されていくことも多いはずなので今後も注視し、議論していくことが大切です。
最後に、以前も引用したニュージーランドで2013年に同性婚が解禁された際のMaurice Williamson議員のスピーチからの抜粋を再び掲載します。
大半の反対意見は、一般の方、この法案が通ることで起こってしまうかもしれないことを心配している人たちです。そういった心配や考慮を私は尊重しています。
彼らは自分たちの家族などに降りかかるかもしれない「何か」を心配しているんです。
繰り返し言わせてください。
今、私たちがやろうとしていることは「愛し合う二人に結婚を認めよう」としているだけです。たっだそれだけです。
外国に核戦争をしかけているわけではありません。農業を壊滅させるウイルスをバラ蒔こうとしているわけでもありません。
私たちの「愛し合うカップルを結婚させてあげる」という法案の何が間違ったことなのかわかりません。もちろん自分とは違う人を好きになれないのはわかります。それはかまいません。でも、なぜ反対する人がいるのかわかりません。
この法案に反対する人に言っておきます。
この法案が採決されたからと言って
太陽は明日も昇ります。ティーンエイジャーの娘はそれでも、知った顔をして何でも反抗してきます。あなたの住宅ローンは増えたりしません。皮膚病にかかったり、布団の中にヒキガエルが現れたりしません。
この法案が採決されても、世界は何ごともなかったかのように回り続けます。
だから、この法案で大騒ぎするのは止めましょう。
この法案が通ることは、影響がある人に取っては素晴らしいものです。でも、そうでない人に取っては人生は何も変わったりしません。
(同性婚賛成派のスピーチがNZらしさ全開で素晴らしい 日刊ニュージーランドライフより抜粋・引用)

【【朗報】渋谷区同性パートナー条例、本会議でも賛成多数で可決され成立、自民党議員らが今回も反対】を全て見る

日本最大のLGBTの祭典「東京レインボープライド2015」が25、26日に代々木公園で開催、「”生”と”性”の多様性」を祝福

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いよいよ明日と明後日、今年も東京レインボープライドが代々木公園で開催されます。詳細は以下から。

毎年4月末に東京の代々木公園で開催されている日本最大のLGBTの祭典「東京レインボープライド」が明日と明後日、4月25日と26日に今年も開催されます。フェスティバル自体は両日、そして渋谷の街を練り歩くパレードは26日に行われます。
HPの言葉によると東京レインボープライドは「LGBTをはじめとするセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)が、差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく、前向きに生きていくことができる社会の実現」を目指しており、「LGBT当事者並びにその支援者(Ally)と共に、『“生”と“性”の多様性』を祝福し、つながる『場』を提供」する祭典。

今年は25日に清水ミチコさんがトークショーで出演。同日には同性カップルの公開結婚式も行われることが発表されています。26日のパレードは13時から出発ですが、10時から12時の間に受付を済ませておく必要があります。このパレードはLGBT当事者でなくとも参加可能。フェスティバルとパレードを合わせて3万人の動員が見込まれています。

また、東京レインボープライド2015にはアメリカ合衆国と10カ国を超えるヨーロッパ諸国の大使館を始め、Google、アルファロメオ、Gap、DHC、日本テレビ、チェリオなどの錚々たる企業、種々の社会活動を行う団体などがブースを出展。

今年は4月に渋谷区の同性パートナー条例が成立したばかり。26日が新たな渋谷区長選挙を選ぶ統一地方選の投票日であることもあり、これまで以上の盛り上がりとなりそうです。


出演者やスケジュールなどの詳細情報は以下の公式サイトをご確認下さい。
東京レインボープライド Tokyo Rainbow Pride 東京レインボープライド2015 Tokyo Rainbow Pride 2015
※写真はすべて「東京レインボープライド2014」のものです。

【日本最大のLGBTの祭典「東京レインボープライド2015」が25、26日に代々木公園で開催、「”生”と”性”の多様性」を祝福】を全て見る

「生と性の多様性」を祝福する祭典「東京レインボープライド2015」過去最大の55000人を動員、同性カップルの公開結婚式も

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年を追うごとに規模と勢いを増してゆく東京レインボープライド。2日間開催となった今年も会場を訪れました。

「東京レインボープライド」は、毎年4月末に代々木公園で開催されるLGBTを始めとしたセクシャルマイノリティ(性的少数者)の祭典。「生と性の多様性」を祝福し、セクシャルマイノリティが差別や偏見にさらされずに自分らしく前向きに生きていける社会を目指しています。
その大きなイベントとなるのがこの週末に行われたパレードとフェスタです。今年は初の試みとして2日間に渡って開催されました。総動員数は前年を大きく上回る55000人と発表される大盛況となりました。
まずはフェスタの様子をレポートします。BUZZAP!取材班が到着したのは25日(土)の15時過ぎ。本番とも呼べるパレードは日曜日のため、この日は比較的空いています。

ですが、ステージは1日中盛り上がっている上に、同性カップルの公開結婚式や清水ミチコトークショーなどもあり非常に充実したステージプログラムとなっていました。










公式キャラのTobe君。

こちらは大使館ブース。北欧6ヶ国の合同ブースです。

これは…!以前BUZZAP!でも取り上げたトム・オブ・フィンランドのグッズが展示されています。しかし残念ながらここでは買えず、フィンランドに遊びに来てね!とのことでした(ネットでも買えるようです)。



ダブルデッカーバスを乗り付けたイギリスのブース。

こちらのEU諸国ブースの中ではなんとDJがダンスミュージックをプレイ中。さすがです。

企業ブースも去年よりも増えています。お馴染みとなりつつあるチェリオ。

アルファロメオ。

miniです。

こちらはMicrosoft。

IBMブースにはどこかで見かけた方が…。

日本テレビのブースではにんに君が登場していました。

他にも同性カップルの挙式ができるHOTEL GRANVIA KYOTO。

LGBT支援法律家ネットワークには長い列ができていました。同性パートナー条例の影響もあるのでしょうか。

レインボープライドならではのレインボーなグッズを売っているお店も。

女性作家による女性向け百合同人誌のブース。コミケなどにも出展しているとのこと。

東京のラーメン好きでは知らない人はいないであろう野方ホープの出張所もできていました。

600円で本家の味が味わえます。ウマし!

出店に際してこのようなエピソードがツイッターアカウント上で語られていました。

こちらはキレッキレだったイェーガーマイスターのお店。

レインボープライドへの寄付を募るきらびやかなパフォーマーが大勢いるのも楽しいです。「寄付してくれたら撮り放題よ!」と言われたのでもちろん寄付して撮影してきました。




25日のハイライトとなったのが、同性カップルであるレンさんとヤエさんの公開結婚式。固唾を呑んで見守る観衆の間を2人が登場。

ちょっと緊張気味のふたり。


誓いの言葉を交わします。火傷しそうなラブラブっぷりでございました。

サプライズで共通のご友人が登場。指輪の交換です。

ここで同性パートナー条例を成立させた渋谷区の桑原区長が登壇して祝辞を述べます。

ヤエさんからのブーケトス。この公開結婚式に立つことを決めた勇気を込めて投げたとのこと。受け取った人の中から次にゴールインする人が生まれるのでしょうか。

フィナーレでバルーンを飛ばします。この上なく感慨深いです。末永くお幸せに。



なお、26日の統一地方選後半戦ではこの桑原区長の後継者とされた長谷部健氏が新区長に当選しており、同性パートナー条例はこのまま推進されると見られています。
ですが、この桑原区長の区政には少なからぬ批判があるのも事実。昨年末に行われた渋谷区の宮下公園からのホームレス排除への大きな批判は覚えている人も少なくないはず。また、同じ宮下公園の「ナイキ化」問題では「路上生活者の男性を無理やり担ぎ上げて退去させたのはやり過ぎだ」として東京地裁から賠償命令を受けています。
同性パートナー条例に関して桑原区長は会見で「渋谷は、他者を思いやり、尊重し、互いに助け合って生活する伝統と、多様な文化を受け入れ発展してきた。さまざまな個性を受け入れてきた寛容性の高いまちだ」と述べている一方、ホームレスを排除するような対応は「思いやり、人権の尊重に矛盾しないのか」と問われると、桑原区長は「(年末年始の炊き出しなどは)政治運動だ」として切り捨てる発言をしています。
性的少数者「歓迎」の渋谷区長、ホームレス強制退去問題については「譲歩しない」 弁護士ドットコムニュース
この宮下公園の「ナイキ化」を長く主要な立場から推進してきたのが新渋谷区長の長谷部氏。
渋谷の宮下公園をめぐるホームレスとナイキの戦い CNN Travel
こうした経緯から、同性パートナー条例を「多様性」を謳うためのある種の「隠れ蓑」として、ホームレスの排除がこれまで以上に進められるのではないかとの懸念の声も聞かれています。長谷部氏は区長候補討論会で

と発言していたことがtsudaられていますが、今後どのような政策が実際に取られていくのか、注目してゆく必要がありそうです。
次の記事では3000人が渋谷を練り歩き、5000人が沿道から祝福したパレードの様子をレポートします。

【「生と性の多様性」を祝福する祭典「東京レインボープライド2015」過去最大の55000人を動員、同性カップルの公開結婚式も】を全て見る

【フォトレポート】渋谷の街が祝福に満ち溢れた「東京レインボープライド2015」のパレード

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4月26日に東京レインボープライド2015のメインイベントとして行われたパレード。快晴の渋谷を3000人が「生と性の多様性」を祝福して練り歩きました。フォトレポートします。
25日に引き続いて快晴となった代々木公園の東京レインボープライド2015。パレードの模様をレポートします。

この日、パレード受付が始まったのは10時から。既に昨日よりも会場は賑わっており、受付場所のメインブースではフロートごとに受付が行われていました。各フロートの締切人数はそれぞれ200人ということで、人気のフロートから順に埋まっていきました。


この日のパレードの参加者は3000人。12のフロートが満員となり、出演者や関係者を足した数と考えると上限ギリギリまで膨れ上がったという事になります。見ていた人の話では若い世代が多く、普通に顔を出して歩いている人が増えているということでした。そうした人々がLGBT当事者なのか、アライと呼ばれるストレートの支援者なのかは分かりませんが、パレードの雰囲気がオープンになりつつあるのは間違いなさそうです。
12時半から参加者たちは渋谷区役所付近の集合場所に集まり始めます。最初に行われていたフォトセッションでは、民主党の細野豪志政調会長も登場していました。

そして13時からパレードがスタート。東京レインボープライドの主催するMessages of Prideがマーチングバンドと共に歩き始めます。







アルファロメオに続いて歩くのは金融機関で働くLGBTを尊重し、支援するLGBT Finance。



そしてウェディングマーチ for LGBT。










miniに続いて歩くPower of Educationでは3年連続で参加している乙武洋匡さんの姿も。






ゴージャスなドラァグクイーンに率いられたアマランス・ザ・カーニバル・ワゴンII。




NPO法人EMA日本によるEqual Marriage Allianceです。先日芸能人の一ノ瀬文香さんと杉森茜さんが挙式したこともあり、注目度が上がっています。



医療関係者が中心となったRainbow Hospital。



反差別を掲げるTOKYO NO HATEによるNO HATE Under the Rainbow。この巨大なレインボーフラッグは3月の頑張れ日本!による反同性愛デモへのカウンターにも使われたものです。













レディースイベントErosのフロート。赤い風船が目印。







日本初のレズビアンの女性向けのアプリSpindle+による”I think I wanna marry you”。







FTM(女性→男性)をフィーチャリングするイベントを企画するGRAMMY TOKYOによるFTM GRAMMY TOKYO。




ゲイイベントとメンミクアプリのコラボしたTGN-TOKYO-GAY-NIGHT&メンミクアプリ。










最後のフロートの出発を見届けて会場に戻ると既に先頭集団はパレードを終えて会場にゴールし始めていました。パレードが渋谷の街をぐるりと取り囲んだことになります。

パレードの最後は会場で「おかえりなさい!」の声に包まれてのハイタッチ。この瞬間はほんとうに素晴らしいの一言。毎年思わず涙ぐんでしまいます。


東京レインボープライドの会場にいると、目の前にいる人の性的指向や性自認がどういったものか全く分からないことが多々あります。公式HP上の説明によると、セクシャルマイノリティには代表的とされるL(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシュアル)T(トランスジェンダー)にくくれないセクシュアリティを持つ人もおり、しかもそれらは明確に区切れるのではなく、ストレート(異性愛)を含め、グラデーションになっています。
What’s LGBT 東京レインボープライド Tokyo Rainbow Pride
これだけの人が祝福し、そして同時に祝福されているのが東京レインボープライドという空間。すべての人の生と性が1年に1度だけでなく、365日当たり前に祝福される世の中になってほしいと心から願うばかりです。

【【フォトレポート】渋谷の街が祝福に満ち溢れた「東京レインボープライド2015」のパレード】を全て見る

「弟の夫」大ヒットでいきなり重版決定、田亀源五郎氏が喜びの声

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ゲイアートの巨匠、田亀源五郎初の一般誌連載作品となる「弟の夫」コミックス第1巻が5月25日(月)に発売されましたが、わずか数日で重版が決定しました。大きな反響に田亀氏は喜びの声を寄せています。詳細は以下から。

双葉社の月刊アクション公式Twitterが5月28日付けで投稿した内容によると、「弟の夫」が発売4日目にして早くも重版が決定したそうです。

これを受けて田亀源五郎氏は自身のTwitterで以下のように報告。発売前は売れ行きが不安で胃が痛くなる思いであったこと、嬉しさと安堵で泣きそうであることなどを包み隠さずコメントしています。



ちなみに月刊アクション編集部によると、すでにAmazon.co.jpや楽天ブックス、ヨドバシ.comなどの一部ネット書店では品切れになっているとのこと。なお、明日5月31日(日)にはアニメガ新宿マルイアネックス店において、「弟の夫」1巻と「月刊アクション」7月号の両方を同時購入者を対象に先着順でサイン会が実施される予定です。

「同性パートナーシップ制度」が可決されるなど、性的マイノリティが生きやすい社会へと少しずつ向かっているのではないか……と期待される昨今ですが、「弟の夫」のヒットはそんな世の中の流れの移り変わりを裏付けるものなのかもしれません。

【「弟の夫」大ヒットでいきなり重版決定、田亀源五郎氏が喜びの声】を全て見る

日本が誇るゲイアーティスト、田亀源五郎・児雷也・戎橋政造の特濃すぎるタンクトップ販売中

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日本だけでなく世界的な人気を誇るゲイアーティスト、田亀源五郎・児雷也・戎橋政造の3氏がデザインを手がけたタンクトップやTシャツが販売されました。詳細は以下から。

2013年に田亀源五郎Tシャツを発売したアメリカの通販サイト「MASSIVE」では、新商品として田亀源五郎デザインのタンクトップが販売されています。価格は50ドルで、サイズはS~4XLまで。

こちらはゲイ雑誌「G-men」を中心に活躍している人気漫画家・児雷也デザインのTシャツ。50ドルでS~XXXLまでがラインナップされています。

そしてゲイ雑誌「さぶ」でデビューを果たし、G-menでも連載していた戎橋政造デザインのタンクトップ。価格は40ドルで、やはりS~4XLまでがラインナップされるなど、大柄な体格でも着られるのがポイントです。

なお、2013年にカナダのトロントで開かれた漫画と芸術の祭典「Toronto Comics Arts Festival」では、田亀源五郎Tシャツを実際に着てみた人たちの姿も。フルフェイスヒゲで短髪、ガッチリ体型の人が着ると田亀作品のイメージが具現化したかのような感じに。

線の細い体つきのキャラクターが主流となる「BL(ボーイズラブ)」とは一線を画している田亀氏の絵柄ですが、女性の間でも愛好者は多いようです。

MASSIVE Suite: Tagame Tank | MASSIVE – Gay Manga Goods

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KDDI(au)が同性カップルにも家族割適用へ

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同性カップルへの家族割をKDDIが提供する方針を固めました。詳細は以下から。

NHKの報道によると、KDDIはこれまで家族向け割り引き(家族割)の対象としていなかった同性のカップルに対して、自治体が発行する「結婚に相当すると認める証明書」があれば、家族割を提供する方針だそうです。
結婚に相当すると認める証明書を発行する「同性パートナーシップ制度は渋谷区が10月にもスタートさせる予定で、今後、ほかの自治体が同じような証明書を発行した場合も、割引の対象にするとしています。
“同性カップル” 証明書で携帯の家族割適用へ NHKニュース

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「ハッテン場」の様子を地上波放送へ、TBSの番組「クレイジージャーニー」に非難の声が上がる

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「ハッテン場」と呼ばれる男性同性愛者同士が深く交流するスポットの様子を地上波で放送する……という、テレビ番組の放送が決定し、非難の声が上がっています。詳細は以下から。


『独自の目線や強いこだわりを持って世界や日本を巡る人々(=クレイジージャーニー)がスタジオに集結し“その人だから話せる”、“その人しか知らない”…常人離れした体験談を語る!』というコンセプトで、松本人志と設楽統、小池栄子主演のテレビ番組「クレイジージャーニー」公式ツイッターによると、9月3日(木)放送分で「ハッテン場」を取り上げるそうです。
番組内ではハッテン場のマナーや設備にとどまらず、利用者へのインタビューも取り上げるとのこと。なお、番組の主旨と公開された映像のキャプチャから、国内ではなく、海外のスポットが取り上げられるようです。
しかし当然のことながら、好奇の目でみられることになりかねない男性同性愛者からの反応は悪く、ツイッターでの番組内容告知後、イメージの悪化や差別意識の拡大を懸念する声が相次ぐ事態に。




いくら海外のスポットを取り上げるとはいえ、国内でも同じようなことが行われているのではないか、男性同性愛者全体がハッテン場を利用しているのではないか……などの印象を視聴者に与えてしまうことを考えると、あまり好ましいとは思えない今回の放送内容。
昨年8月に「肝試しホモ試し」と称してハッテン場を見学に行くとツイッターで告知した同志社大学のイベントサークルに批判が殺到し、大学側がサークルの団体登録を取り消す事態となったことは記憶に新しいですが、番組に触発され、同様のケースが繰り返されないかどうかが気になるところです。
・8月30日18:26追記
ツイッターにアップされた以下の次回予告によると、同番組にゲスト出演するのはエッセイマンガ「世界一周ホモのたび」シリーズでおなじみのゲイライター・サムソン高橋氏。
同シリーズのあまりに赤裸々すぎる内容は、男性同性愛者から高い支持を集めていますが、はたしてどのような切り口で紹介していくのでしょうか……?

【「ハッテン場」の様子を地上波放送へ、TBSの番組「クレイジージャーニー」に非難の声が上がる】を全て見る

【レポート】大阪のLGBTの祭典、「関西レインボーパレード」に参加してきました

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先日大阪の扇町公園で開催されたLGBTの祭典「関西レインボーパレード」と「レインボーフェスタ」。参加してきましたので現地の模様をレポートします。

「関西レインボーパレード」は2006年に始まったLGBTを始めとしたセクシャルマイノリティ(性的少数者)のパレード。今年で10週年を迎えます。同時に開催される「レインボーフェスタ」は扇町公園にステージや多くのブースが出展されて賑わいます。
今年のレインボーフェスタのテーマは「PRISM」。「レインボーフェスタ!というプリズムを通して、ひとりひとりの“性”、そして“生”のあり方を映し出したい、すべての人にとって心地よい暮らしを模索したい」との思いからつけられたとのこと。
開催された10月10日は暑すぎず、寒すぎない薄曇りの天気。パレードにはぴったりです。12時過ぎに扇町公園に入って行くと広場にテントが見えます。砂地とこの運動会テントの組み合わせはちょっと懐かしさを感じますね。



ステージではトークショーが開催中。人の出はゆっくりですが、パレードに向けて徐々に増えてきている印象です。

各ブースは既に稼働中。こちらはGoogleのブースで、メッセージをボードに書いて写真を撮影するとレアなGoogleタオルがプレゼントされます。

同性婚をプロデュースするホテルグランヴィア京都のブースです。隣には虹色パンや虹色パウンドケーキの看板もあってカラフル。

こちらはLGBTに理解のある弁護士を紹介する「LGBTフレンドリー弁護士」のブースです。
こちらはレインボーなサングラスを売っていた「WELOCOME EYEWEAR(ウェロコム・アイウェア)」。パーティアイテムとしても最適ですね。筆者も所望してしまいました。

可愛らしいLGBT神社。絵馬も掛かっていました。

DJブースにはイベントのフライヤーも。この時はまだ音は出ていませんでしたが…。

13時を過ぎ、パレードの時間が近づくと一気に人が増えてきます。バルーンがたくさん配られてレインボー全開です。

関西レインボーパレードスタートです。筆者も知人たちと歩き始めましたが、報道陣も多く、沿道の反応も好意的。



巨大レインボーフラッグ。とても鮮やかに目立ちます。

沿道から応援してくれるお店や人々も多数。こちらは北区民主商工会。

オシャレな雑貨屋さん?の前にもレインボーフラッグ。

日本共産党の事務所。あまりイメージがなかったのか、パレード参加者たちがどよめいていました。

梅田に近づいてさらに賑やかに。TARZAのフロートのすぐ近くにいたのですが、Party常連なのでしょうか、外国人グループが多数飛び入り参加していました。

パレードの盛り上がりっぷりは動画でご確認下さい。
関西レインボーパレード2015 – YouTube

約1時間のパレードを終えて扇町公園に戻ってきました。歩ききった参加者の皆様はみんな晴れ晴れとした笑顔です。



パレードの戻った会場はこの盛り上がりです。


ピンク・レゲイーのパフォーマンスです。映画「プリシラ」をふと思い出してしまいます。

今回のステージでのイチオシはシンガー・ソングライターの悠以さん。男声と女声をデュエットさながらに歌い分けるパフォーマンスは圧巻の一言。大いに沸き返っていました。レインボーフェスタ2015 シンガー・ソングライター悠以 – YouTube

そして京都のテクノダンスユニット、アポテケとL*Signのコラボ。むしろクラブなどでのPartyでガンガンに踊りたい音です。

最後はバルーンリリース。虹色の風船が扇町公園の広い空に舞い上がってゆきます。


お母さんに連れられて遊びに来ていたユキ君。屈託なくこの空間を思い切り楽しんでいました。ユキ君がおとなになる頃、こんな光景が日本中のどこでも当たり前だとみんなが思うような国に果たしてなっているでしょうか?(編集部注:写真はご本人とお母さん双方の許可を頂いて掲載しております)

関西レインボーパレード公式Facebookページによると今年のパレードの参加者は905人。フェスタの参加者は7000人とのこと。レインボーパレードとレインボーフェスタがさらに多くの人がこの問題を知り、理解を深めるきっかけになっていってくれることを願ってやみません。

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田亀源五郎の「弟の夫」が文化庁メディア芸術祭 マンガ部門で優秀賞に、単行本第2巻も発売へ

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ゲイ・エロティックアートの巨匠、田亀源五郎初の一般誌連載作品となる「弟の夫」が文化庁メディア芸術祭 マンガ部門で優秀賞を獲得しました。詳細は以下から。

「弟の夫」は、学生時代に両親を亡くし、小学生の娘・夏菜と2人で暮らす弥一のところに、単身カナダへ渡り、交通事故で死んでしまった双子の弟・涼二と同性婚したマイクが訪れる……というストーリー。
弟の夫 | 第19回文化庁メディア芸術祭

贈賞理由は以下の通り。なんと「ママゴト」「薫の秘話」「赤い文化住宅の初子」「まほおつかいミミッチ」「相羽奈美の犬」などで知られ、今は「私を連れて逃げて、お願い。」を連載している松田洋子先生によるものです。
日本では昔から人の恋路を邪魔すれば馬に蹴られて死ななきゃならなかったはずなのに、同性愛者の恋や結婚にはいまだ不寛容にも思える。海外でも「ゲイ・エロティック・アーティスト」として評価が高いあの田亀源五郎氏が一般誌で「普通」の人に向けてマンガを描くということで「満を持して」がついに来たとワクワクした。馬に蹴らせるよりマンガを読んで知ってもらったほうが平和で楽しい。マイノリティが全員同じ考えを持つというわけでもないし、どこまでどのように描くか、内と外両方のバランス感覚が要求される。面倒だけれど、あの一本一本おろそかにせず丁寧に描かれる体毛の職人技を見れば作者の誠実さと根気と我慢強さは疑いようがない。そしていつか小学校の教室の後ろの学級文庫に本作が置かれ、主人公の娘・夏菜のような子どもたちが読んで人の恋路を邪魔しない大人に成長するのを期待している。(松田 洋子)
なお、田亀先生の公式ツイッターによると、単行本第2巻は2016年1月12日(火)発売予定。

第1巻の冒頭は以下の双葉社公式サイトで読むことができます。
立ち読み|弟の夫 1 | ISBN:978-4-575-84625-6

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違法動画サイトにゲイビデオ業界悲鳴、「このままでは衰退します」と危機感をあらわに

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メーカー7社が「FC2動画」の提訴に踏み切るなど、成人向け映像作品などを手がけるメーカーが違法アップロードに対して悲鳴を上げていますが、男性同性愛者向けの作品を手がけるメーカーにとっても切実な問題であることが明らかになりました。詳細は以下から。

男性同性愛者向けビデオを制作している「STRIKE TOKYO」のツイッターが本日付けで表明したコメントはこんな感じ。海外の成人向け動画共有サイトなどへの違法アップロードを止めるよう、呼びかけています。
strike-tokyoさんはTwitterを使っています: “pornhub等に違法にアップロードするのは止めて下さい。切実な問題です。 皆さんが見たいと思う、いい作品が作れなくなります。本当に止めて下さい。お願いいたします。

また、このツイートを受けて別の制作スタジオ「STUDIO GUMPTION」の代表も「このままではゲイビデオ業界は衰退します」とコメント。切実な問題であることを明かしています。
青田先性さんはTwitterを使っています: “本当に止めてください!このままではゲイビデオ業界は衰退します!監督、デザイナー、モデル、スタッフ、DVD販売ゲイショップの店員さん、正規で購入している人、みんな本当に悲しんでいます。切実です。お願いしますm(_ _)m

男女向け作品よりも市場規模が小さく、違法アップロード&ダウンロードの影響を強く受けてしまうとみられる同性愛者向けビデオ業界。
なお、ゲイ・エロティックアートの巨匠、田亀源五郎氏もかつて自身のツイッターでゲイマンガは原稿料が安く、単行本になっても売れないにもかかわらず、ネット上に平気で全ページがアップされることなどに対する憤りを表明していました。

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